FC2ブログ

客地

2005年09月16日 23:42

田臥がNBAロサンゼルスクリッパーズへ入団したそうです。
けちで有名なクリッパーズからすると、
サラリーもほとんど必要でなく、集客力のある田臥は魅力的なのかもしれません。
日本人が金をばらまいてくれるでしょう。
まぁ、選ばれた理由などどうでもええのですよ。
これからどんな結果を出していくのか。興味深いです。



今日から新しく、家庭教師的なことをはじめました。
時間的には厳しいのですが、知り合いの頼みなので。

生徒本人は洛南Ⅲ類の1年生。
兄は京大医学部と北大。
私には荷が重過ぎます。

本人はかわいらしい、むちむちした子でした。
くれよんしんちゃんのようでした。
電車が大好きだそうです。

複素数平面が電気の世界では重要だという話をして、失敗しました。
なぜ有用なのか、実際にはない数ではないか、とつっこまれました。
説明しづらいですね。テイラー展開やらなんやら必要ですし。
いつもは知識をひけらかしてカシコぽく振舞うのですが、失敗です。



さて、吉田の付近でやっていたのですが、
吉田へは連絡バスで行きました。
バスの中で一眠りしたのですが、起きるとそこは客地でした。
何もかもに懐かしさではなく、違和感を感じました。
親子丼屋がラーメン屋に変わっていたぐらいなのですが、
もうそこは、私にはなじみのないところとなっていました。

なぜそう思ったのかはわかりません。
この場所ではさしたる苦労をしていなかったからでしょうか。

バスの中でちょうど読み終えた『戦雲の夢』も、
主人公がこの世が客地であるかのような感情をもっているように思います。
CIMG1711.jpg

主人公は、『夏草の賦』の主人公、長宗我部元親の子、盛親。
父のように強烈な野望もなく、歴史の大きな流れに流されてしまいます。
運命から逃れられないという意味で、これは悲劇でしょう。

ただ、盛親の心理的にはどうか。
最後の部分は、読者にゆだねられる形で終わっています。

自分の全力を賭けることができたのですから、満足したのではないでしょうか。

まぁ、日本人は無類の悲劇好きですね。
破滅に美を感じるというか。
とくに、破滅することがわかっていながら潔く破滅へ向かう姿が好まれるようです。
そして、私にもそういうのが好きなようです。
最後の合戦では、一人バスの中で泣きそうになっていました。


もう一つ、盛親は、他の話の主人公とは違い、
最後になるまで一所懸命になることはありませんでしたが、
一所懸命にならないことに対し、問題意識をもっていました。
むしろ一所懸命になれるものを持っている人に憧れを持っていました。


さて、我々は。


一所懸命でない人が多いですね。
それどころか、一所懸命でないことに、
なんの問題意識も持っていない人が多すぎるように思います。

まぁ別にかまへんというなら、それはそれでええとは思いますが。
一所懸命である人はその対象がなんであれ素晴らしいであろうし、
一所懸命になれない人は、なれる対象を一所懸命探すのが、あるべき姿なのではないですかね。



我々に与えられている時間は有限なわけですから。



スポンサーサイト





コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://nozaki.blog15.fc2.com/tb.php/82-787f5ef1
    この記事へのトラックバック