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テンションには影響のない話(技術編)

2006年08月14日 09:07

さて、第二弾。

ここ2、3日に読んだ新聞、雑誌がなぜか似たような発想でかかれていました。

それは、完璧は不可能やから、はじめから不完全を前提としようというもの。


一つは、治水関係の話です。

従来の治水方法は、基本的には堤防を高く積んで、
ダムをつくって洪水そのものがおきないようにするというもの。

ただ、それはもう不可能であるという認識がでてきているようで。

まぁ公共事業は減らす一方ですしね。
ただでさえ不可能かもしれんことを、さらに低予算では実現は不可能やろという話です。

ならどうするか、となったときに、
洪水がおこるのはしゃあないとして、そのときの被害を最小限にしようとなるそうです。

例えば、住宅部あたりを少し高めにしておく構造をとっておくとか、
道路を高くしておいて、第二の堤防がわりにするとか、
あふれても水が流れる道をつくるとか、そういうことをするようです。

発想としては、結構好きですね。
自然を全て自分等で制御できるというのは幻想で、
それならそれをうまくいなしていくしかないのですよ。

まぁ、そういう治水方針の転換をしても、
なんだかんだで結構金かかりそうやとは思いますけどね。


二つ目は、トランジスタの話。

現在もう既に65nm世代になってしまっている、集積回路の話です。

このパソコンをはじめ、現在はどんな電化製品にも多かれ少なかれ集積回路ははいっています。
で、なんだかんだでどれもちゃんと動いている。

でも、これは全然当たり前ではなくて、もの凄いことなのです。
よく言われるのは、ジャンボジェットがタバコ一箱分の高さを
ずっとかわらず飛び続けることに等しい精度が要求される、とか。
製造装置のメンテナンスだけで10億ぐらいかかるのですから。
それが数万円で買えるだけでも、十分すごいことです。

ただ、これもよく言われているのですが、
現状の構造にはそろそろ限界がくる、という話があるのです。

その原因は、もう物理的に電子を遮断できなくなるとか、
そもそも不純物という発想すら通用しなくなるとか、
開発・製造コストがもうわりにあわなくなっているとか、
いくらでも挙げられます。

まぁ、それでももう少しは続けるのでしょうが、
アプローチの仕方をそろそろ変えてもいかないといけません。

そういう中であったのが、ロバスト・トランジスタという発想です。

限界の原因の一つに、どうしも素子同士のばらつきが抑えられないというのがありますが、
そういうのに対して、構造的にばらつきに強いものを作ろうという試みです。

不純物のばらつきや酸化膜のばらつきなど、そういうものは起こるという前提で、
それがおこっても性能としてはばらつきの少ないものを作ろうと。

なかなか簡単ではなさそうですけども、発想としては嫌いではありません。


普通に我々の生活とかでも、完全は無理ですからね。
不完全さを否定せず、それをどう次につなげるかが重要に思います。
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