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独り言 …でもないか。

まじめですけど

ケノービさんのブログを読んで知ったのですが、
こんな事件が起こっていたそうです。

介護疲れと生活苦、母親承諾殺人の54歳に猶予判決

認知症の母を、生活苦のあげく、心中しようとした人がいたそうです。
場所は、伏見の納屋町。
私のホームです。歩いてですらいける距離。

基本的に、各新聞(産経朝日毎日)も同情的であるようです。
むしろ批判されるべきは介護制度などの方であるという論調。
判決も、執行猶予つきのものであったそうです。

決して殺人が肯定されるわけではないと思うのですが、
よりよい選択肢というものはあったのかもしれませんが、
これを世間を騒がせている殺人事件と同じカテゴリーにいれていいものかどうか。


逆に、こんなのもあったようですよ。また有名大学生の奇行です。

学食で相談、振り込め詐欺 容疑の札幌大生ら逮捕

どっちに腹がたつって、そら後者ですよ。
ほんまに、終わってる。


何が違うのでしょうかね。

一つには、真摯さというか、誠実さというか、まじめさというか、
そういう、ちゃんと考えているかどうかということなのではと思うのですよ。
きれいごとですけど。

被害者でないからそう思うのかもしれません。
被害をうけた本人にしてみれば、あるのは被害で、
その思考プロセスがどうかとかは関係ないのかもしれませんし。


そんな中でまた一つ本を読みました。
ということは、今までのは前置きです。長い。
兎の眼 兎の眼
灰谷 健次郎 (1998/03)
角川書店

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どちらのものかわかりませんが、両親の本棚に入っていた本。
両親の考え方の一端でもわかるかもしれんというのと、
角川書店の夏の100冊にはいっていたという理由で読んでみました。

話としては、シンプルな部類に入ると思います。
若い教師が、その生徒達を教えていくうえで、
逆に教えられ、成長していくのをベースとしています。

塵芥処理場の子供という、
社会的に多少蔑視されている子供達が先生の相手です。

非常にシンプルな話でありながら、非常に考えされられました。


教育というものは、ほんまに重要で、難しいものです。

教育というとものすごくええことのように思われますが、
枠にはめてしまうという要素が含まれるために、
一歩間違うと洗脳と大差なくなってしまいます。
でも、人間が社会生活を営む生物である以上、枠にはめるのは必要ですし。
その辺が難しいと思うのですよ。

で、そんな難しさがある中で、教師が教えられることというのはどういうものであるか、
あるいはどこまでがトップダウン的に与えることのできるものであるか、
その辺の心境の変化が登場する先生に現れているのではないですかね。


子供達の独創性とかそういうものをないがしろにしてはいけない、
というだけであればありきたりすぎますが、この本ではもう少し。

教育で教えられないものの一つに、幸福観があるということも言ってます。
たぶん。

塵芥処理場は、今やったら過酷な労働とかで問題になるようなもので、
世間的に見ればいわゆる負け組です。

でも、その子供達は、それらに対して弱音をはくとかがまんするとかでなく、
その状況であることに自信を持っています。

自分がそういう状況やからこそ得られた知識、友人、体験、
そういうものに対して確固たるものをもっていて、
世間的にはつらそうと思うような状況に幸福感を見出しています。

逆に私たちは、自分の幸福観すらも教育されてしまいつつありますな。


ひどく長くなってしまいましたが、最後に。

そのように自分の仕事なり状況に対して誇りを持つことを、
ここでは抵抗と読んでいます。
不平や不満を言うことが抵抗なのではないというところが。

そして、そういう誇りをもって抵抗している人達、子供達は、
自分のやることを精一杯やっていて、それがとても力強いのですよ。

そういう自分の状況に対する誠実さや真摯さというものが、
そうでない、いわゆるちゃんとした人たちの醜さを露呈しているように思いました。


冒頭の、二つの事件の犯人、少なくとも私は後者の方がはるかに醜く思います。

コメント

『兎の眼』、懐かしい!
小学校の時にめちゃくちゃ読みました。この本で読書感想文を書くと
何故か間違いなく賞がもらえました 笑。
灰谷健次郎は教育者やったんですかね。思春期の子供達の描写が
うまいと思います。
後は中学校バージョンで『砂場の少年』、『少女の器』、小学生がメインだけど『兎の眼』よりかは若干子供が育った感じのする『海に涙はいらない』、『太陽の子』とかね。
どれも読んだのは子供の時やったから、素直に心に響いてきたけど、
教育する側の視点を少しずつ意識するようになってからは、感想も
大分変わってきました。
彼の本は、今の教育の現場に・・・という視点では読めないと思う。
(まあ、書かれたのが相当昔やしってのもあるけど。)
そういう目で読むと、彼の書こうとしたもっと他の部分がかき消されてしまう。
だからのざっきの書いてるようなもっと根源的な部分に目が向けられてるのは、素晴らしいことなのではないですかね。

たしかに、現実問題としては難しいことが多いですな。
でも、こういう教育を是認できない社会というものはどこか成熟さにかけているように思いますねぇ。最近はひとそれぞれの生き方ができているようでできていないように思ったりします。

うちが教育にたずさわらんと思ってるし、普通にええところを感じることができたんでしょうかね。
人間多かれ少なかれ教育に携わるわけやし、そういう視点で見てみることも大事ですな。
また読む機会があれば。

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    ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙
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    まぁべたな本。哲学について非常にわかりやすく書いてある本。考えさせられることが多々ある。これが倫理の教科書なら誰でも授業にでるのでは。

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