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見る

2006年07月18日 15:12

N朝鮮の話も大事なのですが、中東の方も完全に混沌としています。

そんな中、こんなニュースも。

ブッシュ大統領の本音、マイクに筒抜け 米英首脳会談
「シリアに、ヒズボラにくそみたいな行為をやめさせるべきなんだ」――。
こんな感じのことをB首相に言ってたら、マイクがONになっていたのだそうです。
わざとでないならば、ものすごおそまつな話ですな。
どちらも感情で行動している感じがしますが、
結局被害をうけるのは、これらを起こした人ではないのでしょう。

彼らは同じものを見ても、一方では神様、一方では偶像にみえるのでしょう。

我々が同じものを見て、全く同じ認識をするなどということはありえません。

直接関係があるわけではないのですが、
そういう見ることに関して改めて考えされられる本でした。

見る脳・描く脳―絵画のニューロサイエンス 見る脳・描く脳―絵画のニューロサイエンス
岩田 誠 (1997/10)
東京大学出版会

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私たちが何かしらの認識を行う、その過程はそんな単純ではないそうです。
例えばその対象の位置、輪郭、色、記憶との照合など、
それらは全て別々に脳内で処理されるのだそうです。
それらを全て統合して、いわゆる見たことになるわけです。

普段はそれらが自然にできてしまっているので、
それらを意識することはありません。
確かに物事の3次元情報を、網膜と言う平面に映った像だけでイメージできることは、
かなり不思議なもののように思います。

この本では、それらの脳の多くの処理機能のうち、
ある部分だけが損傷したような患者を通して、
それらの各機能を調べていっています。


この本の主題は、それらから得られた結果を見てみると不思議な事に、
絵画の歴史は、それらの脳機能と非常にマッチしているというところです。

モネのあの色に対する従来と全く違う認識も、
レンブラントの中心のみがはっきりと描かれる人物像も、
ピカソのあの私のような凡人にはわからない絵も、
それらは脳のある機能だけを特化して働かせて得られるであろう像と、
非常によい一致を示すのだそうです。

ああいう絵は、一見見たことがないような絵なのですが、
実際に私たちも見ているのです。それに気づいていないだけで。

そして、現在の芸術は、処理段階ですら見ていない、
ほんとうに見ていないものを創りだすところに重きがおかれているようです。

これから、どういう芸術が生まれてくるのか、非常に楽しみですな。


絵の楽しみ方として、こういう解釈は不要にも思います。
確かに、その絵を見、その存在感を感じるだけでも、十分意味はあると思いますし。

ただ、絵画に対するアプローチとしてものすごく特殊で、
非常に新鮮でした。そんな見方もできるんや的な。

いやー、いろいろ見てみたくなりますなぁ。


脳を科学する人たちは、ようやくそのところまできたようですが、
歴代の天才達はそれよりもずっと前にそこまで達していたということです。
非常に面白いですな。
科学は底上げをするためには有用でも、
結局は天才のインスピレーションには及ばないのかもしれません。
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