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知識と経験

2006年06月13日 21:00

こんなニュースもあるようです。

「スタンド・バイ・ミー」まね線路に侵入 大学生4人
D大生が線路にはいってぐだっていたところうるさいと通報されたとの事。
青春の一ページにしたかったそうですが、なりましたね。
文書としてしっかりのこりそうで、何よりです。

CTの千倍精密に、がんを立体的に表示 筑波大など開発
位相差を画像化することでこの精度を得ているそうなのですが、
その原理がわかりません。X線の位相がそろってるわけですかね?
そうなると私の研究はとりあえずおわってしまいますが。

あとは、株価が結構下がっていますな。急激に。
多少高値感が強かったそうなので、まぁひと段落ということですか。
景気は若干後退の様相を呈しつつありますな。
入社するころには状況が変わってたりしそうですな。こわいこわい。


さて、いつものように長い前置きがあり、本題です。

ちょっと前なのですが、本を読み終えました。
城塞 (上巻) 城塞
司馬 遼太郎
新潮社

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『関ヶ原』に続き、大阪冬の陣、夏の陣の話です。

実際、高校のときに日本史とってたとか、大学で日本史を専攻してたとかでないかぎり、
我々のこの話に対するイメージて、おとぎ話のそれとほとんど変わらんのではないですかね。

私は祖父の家が岐阜やったので(祖父なのに義父というのも奇妙ですが)、
関ヶ原には何度か足を運んだことがあります。
なんか、小早川秀秋が裏切ったシーンになぜか興奮してたような。

でも、その背景とか、どんな人物が登場するかとか、全然知りませんでした。
なので、これを読めたことは非常によかったように思います。


この『城塞』、非常に面白かったです。

いろいろ面白いところはあるのですが、
特に、列伝形式なのが私としてはとてもよかったです。
司馬遷も列伝形式をつかってますが、列伝は読み物としてはええです。

大阪冬の陣の前のときに、牢人がぞろぞろ入城してくるところとか、よいです。
真田幸村、後藤又兵衛、毛利勝永、長宗我部盛親、明石全登、などなど。
この人らが入城してくるあたりは、ほんまにわくわくしました。

なんというか、RPGや漫画とかで、ラスボスに近いところまで来て、
仲間全員を自由に使える状況になったときみたいな感じです。


で、ラスボスである徳川家康に挑むわけですが。

やはり、強者が弱者をやりたいようにやっている印象が強く、
好きにはなれませんね。やはり。


ただ、それよりも好きになれなかったというかいらいらしたのは、やはり淀殿。

人の上にたつ人間の無能は罪やと思いますが、まさにそんな感じでした。
ひどいもんですなぁ。

多少弁護の余地はあります。
子供のときのトラウマというものがあるので、戦争を極度におそれるのはわからんではないです。

でも、やはり。だめですね。

何かを決断するときには、知識と経験が必要です。言うまでもなく。
淀殿はじめ、大阪城をしきっている人には経験が全くなかった。
秀頼も、大器の片鱗はみせていましたが、どうしても経験が。

それで完全に身を滅ぼしてしまいましたし。

ほなら、経験豊富なだれそれがしきったらよかったのかといわれると、
これもまた難しいように思います。
家柄とかを今よりもはるかに神聖視している状況では、誰も聞かないでしょう。

そうなると、どうしたらよかったのでしょうかね。
歴史にたらればはないですが。

やはり、自分が経験が少ないという自覚が必要やったのやと思います。
自分にあるものとないものをちゃんと把握すると言う、
言うは易く行うは難してのをせんとあかんかったのですかねぇ。


そして、列伝に出てくる英雄達は死んでいくわけですが。

武士として死を望むということは、おかしいわけです。
家の継続こそが至上命題なわけですから。
これを司馬遼太郎は退廃した武士道と言っているわけですが。
このころは少なくとも武士道とは死ぬ事ではないわけですよ。

これが江戸幕末の、あの状況に変わることは、非常に興味深いです。


これは、ここでのこの死に様というのもあるように思うのです。

この後、天下泰平な世の中になるわけですが、
そうなると当然お上がうっとうしいと思うわけです。
今といっしょです。

そういう中で、それらうっとうしい人に英雄的にはむかい、
そして死んでいった人たちの話はどんどん拡大解釈されていったと思うのです。

そういうものに対する憧れが、
いわゆる死に対してすらの潔さをよしとしたのではないでしょうかね。
それほどまでに、大阪冬夏の陣で死んだ死に方は壮絶でした。


江戸時代をぬくぬくと生きた人が武士道をつくったのではなく、
江戸時代が生まれたときに踏み潰された人が武士道を作ったという方が、
なんぼかロマンがありますな。ふむ。
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