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こんな赤もある

2006年03月05日 22:11

昨日はH内先生の退官記念パーティやったわけですが。
明日はM重会食会です。Dに残るか否か。そんな会です。


パーティのせいで、その前のことを書きそびれていました。

昨日の午前に、めちゃひさびさに展覧会へいってきました。
『奥田元宋回顧展』
CIMG2623.jpg

チケットはもらったやつなのですが、
そのチケットにあった絵が、ものすごくインパクトがあったので。

いわゆる「元宋の赤」と呼ばれる作品群があるそうです。
山や自然を、ほとんど赤一色で書いている、そんな作品。

こんな赤の使い方があるのかと、素人ながらも普通に感動しました。
月がある場合もありますが、それ以外は、本当に赤と黒。
こんなにも赤なのに、こんなにも冷たく感じるものかと、びっくりしました。
気に入ったのは、「秋嶽紅樹」という作品。
CIMG2623.jpg

似たやつで、もうひとつあったのですが、名前を忘れました。

専門家がどういうのかは知りませんが、月はない方がよいと思いました。

山々は月の光にてらされているが、その照らす側が見えないほうが、
あたかも月が自分の後ろにあるような錯覚を覚えるような気がするのですよ。
なんとなく、自分と、山々と、月を三次元的に感じれるような。

「○神演義」で陣が発動するときのような感覚、と言えば、
知ってる人はわかるかしら。ふむ。


でも、やはりいましたよ。

例えば、地声でしゃべる老夫婦。
解説に書いてあることを、隣の人にさも自分の意見のように得意げに話す中年女性。

私は一人で、それらの絵にかなり圧倒されていて、
私とその絵だけというような、静寂を感じれるのではないかというぐらい見入っていたのですが。

邪魔されるのですよ。

実際、ほとんどの作品が夜か早朝をえがいているので、
静寂がなければ堪能できるものではないと思うのですが。

ふーむ。彼女らはどのような感想を抱くのでしょうね。


あと思ったことは、私はFPDの大画面化はもうこれ以上いらんと思っていたのですが、
やはりありますな、大画面にはなにかしらのインパクトが。
まだまだ拡大しても売れそうな気がしてきましたな。
むしろこれからはそれに見合うコンテンツの方が大事になるのですかね。


最後に、赤の使い方もよかったのですが、黒もよかったです。
あくまでなんとなくなのですが、日本は黒を黒として受け入れているような。
あくまで、色のうちの一つという感覚なのでは。
逆に西洋とかは黒を闇とつなげるとか、若干特殊な扱いをしているような気がします。
日本人は昔は夜の闇を「浄闇」といっていたように、ある程度闇に親しみをもっていたのでは。

そういうところから、黒を光と闇という対立ではなくて、
多数の色の一つとしてとらえているのではないかなどと考えました。
黒もあくまでも、一形態。
若干汎神論的なのかもしれないですね。
日本人にしかかけない作品なのではないかと思いました。


まぁ、感想ですから、適当ですよ。
専門家が聞いたら怒るかもしれんし、
日本人が黒に親しみをもっているかどうかも根拠はほとんどないです。

でも、久々の展覧会はやはりよかったです。
たまにはこういうのも必要なのですよ。

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コメント

  1. じゅん | URL | -

    元宋の赤をテーマに、シャネルも一度ルージュ(口紅)を作ってますよ。
    余談だけど。

    日本の色彩ってやっぱり独特ですよね。日本というかアジアというか。

    黒という色は、西洋では芸術として禁じられた色なんだとか。黒をそれでけで使うのは許されない
    そうです。

    日本画とかでも、実は黒だけという使い方はしていないのかもしれませんけど、
    アジアの水墨画とか、あの黒一色で表現する芸術は、西洋人には衝撃的に映るんだそうです。

    と、知り合いの画家さんが言ってました。

    ええなあ、うちもその展覧会行きたいですよ。

  2. のざき | URL | VVHQ8TqM

    やはり、特殊なのか。
    よかったよかった。

    確かに、きらびやかでないものによさを見出すのは、
    かなりめずらしいのかもしれませんな。
    いわゆる富でないところに価値を見出すという意味で最も宗教的なのかも。

    でも、宗教的なことに関してはかなり適当ですし。
    昔の日本人は、宗教が伝来したとき、その中身よりも、
    その宗教の持つ芸術性みたいなのにインパクトをうけたのだとか。

    へんてこりんな民族なのですかね。

    せっかくこっちにいるときに開催してたのにな。
    残念ですなぁ。
    会ったときにいけばよかったですね。

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