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これからは

2011年02月21日 10:16

さて、本を読み終えました。

新しい中世―相互依存深まる世界システム (日経ビジネス人文庫)新しい中世―相互依存深まる世界システム (日経ビジネス人文庫)
(2003/04)
田中 明彦

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前回は、これまでの冷戦とかの位置づけの話。
今回は、後半、これからの世界は、
新しい中世と呼ぶべき状態になるのでは、という話。
やや文体は気に食わないところありましたが、
内容は非常に面白かったです。

この本の内容としては、ヨーロッパ中世の特徴として、
以下の3つがあると。

  ①主体が多様
    よくも悪くも、権力が分散している状態
    (悪くは、王、領主、聖職者、など、強烈なリーダーがいない状態)
    
  ②イデオロギーが普遍
    キリスト教、で統一

  ③経済的な相互依存なし
    経済は閉塞し、領内が自給自足に近くなる

という感じ。
で、現在は、①と②はあてはまりますねという話でした。

①に関しては、強力なリーダーは不在で、
むしろ混迷しているに近いと。
たしかに、国家の主体に加えて、
NGOの力は大きくなるし、直近ではFacebookなどもでてきています。

②に関しては、自由民主主義ではなくて、
資本主義が完全に単一のイデオロギーになっています。
中国とかも、自由はなくとも資本主義にはなっていますし。

本は、③についてはちょっと違いますねということです。
完全に相互が依存しているし、
相手が倒れれば自分も倒れる状態になっていると。

なので、昔の中世とはちょっと異なってきそうで、
この新しい中世、という時代はええんちゃいますかということでした。


15年前の話としては、すごく今の状況を予測できています。

話の中に、新しい中世化するのは、当時の先進国で、
途上国はやはり近代を通過してきますよと、
そこで、おそらく近代的な軍事力とかそういうので、
問題がいろいろでてきますよということでした。

尖閣諸島とか北方領土とか、まさにタイムリーなことも
当時から問題になっていたようですし、
これからも経済的に成熟する域まで行かない限りは続きそうやなと。

この本での、中国の成長の行方で最悪のシナリオは、
軍事力の強化と近代的な圧力のかけ方をする国になるということでした。
なりかけてる!

これに対抗する形で日本が軍事力を高めたら、ほんまの最悪になるようです。
うまいことアメリカに危機感を持たせて、
替わりに対抗してもらえるようにするのがええのではということでした。
今の政治家たちはどう考えているのでしょうなぁ。


新しい中世(旧先進国)と近代(旧途上国)の対立、
というのをうまく解消できるかどうかが鍵となるようですが、
ここまでのところ、あまりうまくいっていないような。

どうなることやら、ではよくないのですよね。
主体が多様であることが特徴なのやったら、
多少なりとも主体の一部になれるようなアプローチがいるんのでしょうな。

NGO的なものも面白いのかもしれませんなぁ。

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