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3(読後レポート)

2009年08月22日 12:55

さて、本も読みました。

雷神の筒 (集英社文庫)雷神の筒 (集英社文庫)
(2009/03)
山本 兼一

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織田信長の飛躍した要因の一つの、鉄砲。
織田軍団に鉄砲という選択肢を与えた人物の物語です。
橋本一巴という人です。

文献にはほとんどでてこない人なのだそうですが、
ストーリーにはとくに矛盾なく、フィクション感は薄いです。
非常に違和感のない感じ。


普通の歴史小説の主人公は、多かれ少なかれ、
自分の夢、欲望に忠実な人が多いです。
そして、その夢や欲望に対しては、語弊があるかもしれませんが、迷いがないです。

一方、この主人公は、迷います。

鉄砲が天下を変える、天下を救う、とはじめは確信を持っています。
だからこそ、織田信長に執拗に鉄砲を勧めますし、
率先して戦の先頭にたっていきます。

それが、次第に、本当にそのことに意味があったのかという疑問をもちはじめます。
結局人を殺すだけで、何一つ変わらないのではないのかと。

ただし、鉄砲技術に対する誇りも失ってはいません。
そのことに誇りをもち、専念する一方で、そのことに疑問ももつと。


技術者として、非常に似たような境遇に我々もいるのではないでしょうか。

電化製品や半導体の技術に対して、誇りももっていますし、好奇心もあります。
科学によって、現状を打破する可能性があると思っています。

でも、ほんとうにそのことに迷いがないかというと、迷っているように思います。
結局科学で解決できることはそれほど多くはないのではないかとか、
ほんとうに自分のやっていることに意味があるのかとか、
そういうことを考えたりすることはあります。
決断をしないということも一つの決断とは思うのですが。


そういうわけで、歴史小説ではあるのですが、
自分の迷いの部分と重複するところがあって、興味深くよめました。


ちなみに、主人公の橋本一巴、家庭生活が非常に充実しています。
私もそうなれるとよいですな。

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