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ボーダー

2009年08月10日 21:59

さて、まだまだ。
目には目を、長い休みには長い文章を、です。


本を読みました。

王妃の離婚 (集英社文庫)王妃の離婚 (集英社文庫)
(2002/05)
佐藤 賢一

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中世フランスが舞台です。
フランス王と、その王妃の離婚裁判の話。
キリスト教が支配していたこの時期、
離婚ひとつとっても相当やっかいになるというわけで。

さっきの『生物と無生物のあいだ』は、生物と無生物の境界についての議論でした。
こちらでは結婚と離婚の境界の議論というわけです。
舞台は聖堂。教会で議論しています。

折りしも裁判員制度が始まり、裁判というものが注目を浴びているときですし、
興味を持って読めました。


離婚が許されない以上、そもそも結婚していなかった、
という扱いにすることが目的になります。
で、結婚の事実があったかどうかが議論になります。

結局は、やったかやってないか、ということに争点がいくようで、
結構描写は露骨な表現が多かったです。
まぁ、それが全ての言動に責任を持つ必要のある、
裁判という場で行われるので、面白みがでてくる感じでした。

裁判というとのらりくらりなってしまうとか、
ひたすら枠にはめていくとか、そういうかたいものというイメージがつよかったのですが。
弁護士とかにしても、それほど個人差があるものというイメージもなかったのですが。


主人公は弁護士です。
で、王妃の弁護をすると。

当然事実は結婚は成立しているのですが、
それを権力でむりやりなかったことにしようとするのが王側、
その権力でできた大勢をくつがえすのが主人公です。

争点をうまく絞るとか、それまでの証言を実質的に骨抜きにするとか、
世論(傍聴人)を味方につけるとか、決定的な証人をさがしてくるとか、
そういうところで弁護人の腕は全然変わるんやなと、
あたりまえのことかもしれませんが、感心しました。

相手の話にその場でうまく切り返しをするとかの駆け引きは、
知的なスポーツといった感じで、なかなか面白いものですな。
私は完全に事前準備派なので、こういう機転がきくのはうらやましく思いました。


なかなか、普段触れないところに触れたような感じで、おもしろい本でした。
ちょっと興味の幅が広がったような。


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