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事実は小説より

2009年06月29日 22:40

フォアザチーム的な仕事もひと段落して、
ようやく少し動けるようになったかと思いきや出鼻をくじかれました。
くじけません。


さて、本を読みました。

眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎
(2007/12/12)
ダニエル T.マックス

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FFTを知っている人ならイメージできるかも知れません。
表の世界と、裏の世界、並行して進んでいく物語。
そんな感じです。

表も十分裏っぽい話ではあります。
「プリオン」と呼ばれる全く新しい概念の病気、
いや、病気という概念があうのかどうかという現象について、
スクレイピーや狂牛病などの謎を解明していく研究者たちの話。

二人の相反する研究者の競争の話などもなかなか興味深く読めます。


一方、裏では。

FFIという謎の病気に苦しめられる一族の話。
中年を超えたころに突如として発現し、
異常な汗と瞳孔の収縮、そして、不眠。
不眠によって身体は完全に異常をきたし、
幻覚などを経て死に至る病です。

でも、意識は最後まではっきりしていて、
自分に起こっていることは最後まで自覚して死んでいくと。


事実は小説より、複雑です。

この表と裏、プリオンというキーワードでつながります。

では、そもそもプリオンとは何か?

単なるタンパク質で、焼いても感染力があり、時間経過にも耐えられる、何か。
結局そこまでしかわかっていないようです。
いろいろ発現メカニズム等考えられているようですが、
やはりよくわからないというか、どうしても矛盾があるようです。


事実は小説より、根が深いです。

クールー病というニューギニアの原住民に広まった病気があります。
これは、人間を食べることによって広まった病気のようです。
これも治療法がなく、震え(クールー)を伴い、最後には死んでしまいます。
しかし、今の欧米人には同じような病気にかかる遺伝子をもっている人が少ないようです。

なぜか?

それは、欧米人の祖先に食人の習慣があったのからなのではないかと。
そのため、食人により発現する遺伝子をもつ人は淘汰され、
残った人は食人に対する嫌悪感を抱いたのではないかと。
そして、それがタブー視されるようになったのではないかと。

結局タブーというのは、人間が時間をかけて知った、してしまうと破滅を起こすことなのかもしれません。
近親相姦しかり、殺人しかり、です。食人もそうなのかもしれません。


事実は小説より、陰湿です。

では、共食いによって破滅が起こるとして、
それは人間以外でも成り立つかもしれません。

事実として、スクレイピーの羊には、
強制的に共食い(羊の脳などを飼料として再利用)をさせています。
事実として、狂牛病の牛には、
鶏の糞を食べさせ、鶏には病気の牛からとったタンパク質を与えています。

クロイツフェルト・ヤコブ病という病気があります。
これは、ある日突然発症することもあり、遺伝の場合もあります。
また、この病気は一般的には100万人に一人の割合でしかかかりません。
一方、その症状は狂牛病が人間に感染した場合と似ています。

なのに、この病気に、ある日突然発症する人が、ごく限られた地域に、
すごく高い確率で発生しているという事実があります。

これは何を意味しているのか?
一つの解として、この人たちはクロイツフェルト・ヤコブ病ではなくて、
狂牛病に感染しているのではないか、と。

つまり、狂牛病の感染者は非常に少ないと言われていますが、
実際はかなり広範囲にわたって広まっているのではないかと。
国家レベルで隠蔽しているのかもしれません。
国内の産業を維持するために、嘘も言えば、事実に目を背けたりすると。



そして、事実は小説よりも、恐ろしい。

我々の食べているものにこういった病気を発現するものが入っている可能性があり、
事実は必ずしもハッピーエンドである必要がないからです。

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